趣味の盆蚕

「しゅみのぼんかいこ」とは、盆栽を楽しむように小規模に養蚕を楽しむという意味で、ブログ筆者の造語です。略称は「ぼんさん」

8月17日:最初の脱皮が終わりました

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 最初の脱皮が終わりました。

 お蚕さんが脱皮前に動かなくなるのを眠(みん)といいますが、最初の眠なので一眠、それが明けたから一眠明けなんて言ったりするようです。

 一眠は短いので一晩(というか数時間?)で終わっちゃうんですが、四眠ともなると二日近くかかるので「眠が明けた、これから大変だぞ!」という感じになります。

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 まだ体長が2cmに満たないような大きさです。写真をとるのも一苦労。

 この写真でわかるかどうか疑問ですけど、ひからびた桑の葉にクモの巣のようなものがびっしりくっついています。

 これはお蚕が歩きながら吐いた糸です。糸で足場をかためておかないと、うまく脱皮できないので、脱皮の前には糸を吐きながら歩きます。

 

 脱皮を終えたので、二齢蚕になりました。

 芋虫は(蚕にかぎりません)、卵から出たばかりの頃を一齢(いちれい)、脱皮すると二齢、というように言います。お蚕さんの場合は、脱皮を四回して五齢が最後で、そのあとは繭をつくり、中で蛹になり、最後に蛾になります。

 

 前に「三齢までは湿度をたもったほうがいい」と書きました。

 でも、脱皮の時だけは乾かしたほうがいいんです。

 かぶせてあったビニールをとって、餌も与えないようにします。

 ほんと、お蚕さんはデリケートでお世話の大変な生きものです。

 

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 餌をやってみましょう。新しい葉を上にのせてやります。

 一時間後が下の写真です。

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 お蚕さんは上へ上へとあがってくる性質があります。

 新しい餌をやると勝手にのぼってきます。

 こうなったら、葉っぱごと移動すれば、古い餌や糞と分けることができます。

 一度で全部移動できなくても、何度かやればほとんど移動します。

 たまに成長のおそいのや、のんびりやさんが、いつまでたっても移動しないことがあるので、そういうのはそっと手で移動します。

 この時期はまだ小さいので、古い手でつかむと潰れてしまいますから、古い葉っぱごと移動したほうがいいでしょう。

 そうしたらまたビニールをかぶせて育てます。