趣味の盆蚕

「しゅみのぼんかいこ」とは、盆栽を楽しむように小規模に養蚕を楽しむという意味で、ブログ筆者の造語です。略称は「ぼんさん」

8月10日:群馬から種がとどきました

 蚕(かいこ)は蛾の幼虫です。蚕がはく糸は、絹糸になります。

 蛾の幼虫ですから、卵から生まれます。

 でも蚕の卵のことは、卵といわず、種(たね)と言います。

 蚕種と書いて「さんしゅ」「かいこだね」「こだね」などとも読みます。

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 はじめて蚕を飼う人は、蚕の種をどこで手に入れればいいかわからないと思います。

 わたしも最初はそうでした。

 探すと種をわけてくれる施設がけっこうあります。

 たとえば大学の研究室。

 他には養蚕からやっている絹製品の織り元さん。

 ジーンバンク。

 理科の教材を作っている会社。

 蚕糸試験場などなど。

 初心者ならば、蚕の餌を一緒に売ってくれる、教材屋さんや織り元さんがいいかもしれません。

 

 今回は群馬の蚕糸技術センターから取り寄せました。

 こういった施設では、蚕の種を1蛾という単位で売ってくれます。

 1蛾は1頭の蛾が産んだ卵のことで、品種によって数がちがいますが、300〜500個くらいのものが多いんじゃないかと思います。資料によっては500〜700個とも書かれているものもあります。

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 これが1蛾分の種です。

 種の値段はだいたい1蛾で1000〜2000円です。売ってくれる店によっても少し違いますし、品種によって違うこともあります。

 今回注文したのは「ぐんま黄金」という、群馬県で作られた品種です。その名の通り山吹色の繭を作ります。群馬の蚕糸技術センターでは1蛾で1000円でした(群馬県内から注文すると500円だそうです)。

 

◎群馬県:蚕糸技術センター

http://www.pref.gunma.jp/07/p14710007.html

 今回注文をかけたのはここです。

 

**その他の入手法

◎塩野屋(京都の織り元さん)

http://www.shiono-ya.co.jp/kaiko.html

 このお店では初心者がちょっぴり飼うのにちょうどいい数の種を餌つきで売ってくれます。塩野屋さんオリジナル品種「都浅黄」のほか、毎年かわった蚕をまぜてくれるので楽しいですよ。

 

◎高原社(長野県の会社です)

http://www.kougensha.com/

 蚕の繭(まゆ)からセリシンという物質を作っている会社だそうです。ここでも少ない量の卵を売ってくれます。人工飼料の販売もしているようです。

 

◎ジーンバンク

http://www.gene.affrc.go.jp/index_j.php

 農産物、畜産物、蚕などの品種を保存している機関です。珍しい蚕の品種が多数保存されていますが、わたしはまだ注文したことがありません。個人にも譲ってくれるはずです。ただし、手続きが煩雑で手をだしにくいのが悩みどころです。

 

 注文の仕方はそれぞれのサイトを見てください。夏しかやってないところもあれば、一年中注文できるところもあります。

 ほかにも探せば蚕種を分けてくれるところがあるかもしれません。

 もしみつけたらコメントで教えてください。

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