放置前の言い訳(おおざっぱに飼い方をおさらい)
↑わたしがやってる別のブログの養蚕カテゴリーへのリンクです。初夏だけですが毎年何かしら飼ってるので、お蚕が見たい人はこちらもどうぞ。ブログ全体は特にテーマもなく、いろんなことを雑多に放り込んでます。
わたしはまたお蚕を飼っていますが、このブログはしばらく放置しようと思っています。新しいブログサービスの使い勝手のお試し用に作ったものなので、もういいかなって感じになりました。
放置する前に言い訳を少し書いておきますね。
わたしは養蚕を幼児の頃に(ほんとに幼稚園とかの頃なんです)祖母から習っただけで、人に飼い方を教えられるような立場じゃありません。そのくせ「もっとカジュアルに、そこいらであるもので飼ってみるテスト」なんてこと言いながらお蚕を飼っています。そのため、偉い人から見ると「こいつメチャクチャだぜ(藁」みたいな事を平気でやっているかもしれません。
たとえば自分でかなり気になっているのは、稚蚕をタッパー飼いしてる所とかですね。タッパーは蒸れてカビが生えるのでよくありません。タッパーでも大丈夫なのはせいぜい20頭とか、少ない数の時だけですからほんと注意しましょう(笑)
比較的まっとうな飼い方として、上に貼った写真のような方法を提案します。図解すると下のような状態です。
ビニールは餌が乾燥しないようにするために必要です。これをかぶせておかないと桑がパリパリになってしまいます。
ただし、ビニール袋の中に入れてしまうと蒸れすぎるのでよろしくないです。二つ折りにしたビニールの間に、お蚕をのっけた紙を挟む感じです。これなら横から空気が抜けるので蒸れすぎることがなく、乾燥も防げます。ビニールは、ビニール袋をはさみで切って広げて使うと扱いやすいです。
お蚕の数が多かったり、湿気の高い季節だったりすると、これでも蒸れるかもしれないので、その場合は、ビニールを下に敷くのをやめるか、上にかぶせるのをやめるか、どっちかで湿気を調整します。
お蚕がまだ小さいうちは、餌の交換が難しいと思うので、餌を上に追加するだけにします。でも、下に敷いてある紙は毎日交換してください。古い餌ごと新しい紙に移せばいいと思います。お蚕が一度か二度脱皮すれば、餌も交換できるようになると思いますので、そしたら毎日古い餌と糞は捨ててください。
紙は、上に貼った写真だと天ぷらの下に敷くやつ(100円ショップにある)を使ってます。半紙でもいいです。もっと大きなザルの上で大量に飼うなら模造紙とかでもOKです。
餌の交換は、なるべくお蚕を手でさわらないようにやります。たとえば朝起きたら、桑の葉が葉脈だけになってると思いますので、お蚕がしがみついてる葉脈をつまんで新しい紙に移し、上から新しい餌をやります。
もしくは、古い餌の上に新しい餌をのせて、お蚕がのぼってきたところを見計らって、新しい餌ごと新しい紙に移してやるとかします。
お蚕が脱皮している時は、なるべく触らないようにします。うっかりさわると脱皮できなくて死んでしまうことがあります。成長がそろっていて、いっせいに脱皮しているならば、脱皮の間は餌をやらず、おわってからやるようにします。
成長にばらつきが出て、こっちでは餌を食べてるのに、こっちでは脱皮してる、というような時はしょうがないから餌をやるんですが、脱皮を邪魔しないように、上にそっと餌をのせるだけにして餌の交換をやめておくとか、臨機応変にやってみましょう。基本は、観察力です。マニュアルよりも自分の目を信じましょう。
お蚕が育ってくると、ザルが手狭になるかもしれません。狭いなあと思ったら、もう一枚ザルを増やして広げてやってもいいですね。狭いところで沢山飼うと、餌をたべられない蚕ができていまうので、育ちにばらつきが出てしまいます。これも「狭そうだな」と思ったら分ける感じでいいと思います。そのくらいのゆるい感覚でも案外、育っちゃうものです。
お蚕が四回脱皮したら、乾燥気味に管理してください。この段階で蒸れると病気が出やすいです。ビニールをすっかりとってしまうか、下か上のビニールをやめるとかしましょう。
それと、大事なことですが、最初から完璧に飼おうなんて思わないこと! プロになりたいなら養蚕農家に弟子入りしてみっちり覚えたほうがいいですが、あくまで趣味の盆蚕(盆栽みたいに小規模にやる養蚕)ですから、今回は失敗だったなあと思ったら、次はうまく行くように工夫すればいいんです。それが楽しみであり、学ぶってことなんじゃないですかね。
まあそんなこんなです。きっと世の中にはもっとまっとうな養蚕家のみなさんがいらっしゃると思うので、わからないことはネット検索するといいですね(って逃げておく)。
それではみなさんおたっしゃでー。
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